さっきコピーしたはずのテキストが、もうクリップボードにない。
新しく何かをコピーした瞬間、前のコピーは静かに消えています。Macに限らず、パソコンのクリップボードはそもそも「直前の1つ」しか覚えていない仕組みだからです。
「あの時コピーしたやつ、もう一回コピーし直すか」
そう思ってページを戻ったら、タブをもう閉じていた。この地味な事故、けっこう起きますよね。
実はMacには、コピーした内容を履歴として残す方法があります。この記事では、標準機能でできる範囲と、履歴をきちんと残せる神アプリまで、まとめて紹介します。
Macの標準機能だけでは履歴は残せない
まず前提として、Macの標準クリップボードには「履歴」という機能が存在しません。
command + C した瞬間、それが「今のクリップボードの中身」になります。次に何かをコピーすれば、前の中身は上書きされて消えます。
Finderでのファイル操作や、Safari・メモアプリでのコピーも同じです。1つしか覚えていません。
「さっきコピーしたのに、もうない」というのは、故障でも操作ミスでもなく、そういう仕様だということです。
コピー履歴を残すには専用アプリが必要

コピーした内容を自動で記録し、あとから遡って呼び出せるようにするには、クリップボード履歴を管理してくれるアプリを使います。
Macでこの用途の定番といえば Clipy です。
Clipyを使うと、
- テキストをコピーするたびに自動で履歴が溜まる
- メニューバーのアイコンから履歴一覧を開ける
- 履歴から選んでクリックすればペーストできる
という流れになります。一度動かしてみると、「あ、これで良かったのか」と拍子抜けするくらい簡単です。
Clipyは一時期アップデートが止まっていた時期もありましたが、最近ふたたび更新が入っており、今も現役で使える選択肢です。「とりあえず履歴だけ残したい」という人は、まずここから試すのが早いです。
履歴アプリを使うときに意識したいこと

履歴アプリを導入すると便利になる一方で、いくつか意識しておきたい点もあります。
パスワードや個人情報のコピーには注意する
クリップボード履歴アプリは、コピーした内容をそのまま保存します。パスワードや個人情報をコピーする機会が多い人は、履歴に残ってしまうことを理解した上で使いましょう。多くのアプリには履歴の除外設定や自動削除の機能があるので、必要に応じて活用してください。
履歴の保存件数には上限がある
無料アプリの多くは、履歴の保存件数に上限があります。古いものから消えていく仕組みなので、「ずっと保存しておきたいもの」は履歴とは別に扱う必要があります。
それでも物足りなくなったら

Clipyのような履歴アプリで、日常のコピペはかなり楽になります。
ただ、使っていくうちに、
- 履歴の件数制限で、欲しい情報がもう消えている
- 消したくないコピーを別枠で保存しておきたい
- コピーした画像もまとめて整理したい
という欲が出てくることもあります。そのあたりまで求める場合は、フォルダ管理や画像編集まで対応した、より高機能なアプリが選択肢に入ってきます(後述)。
まずは無料の履歴アプリを1つ入れてみて、自分にとって何が足りないかを確かめるところから始めてみてください。
複数コピーや定型文まで欲しくなったら

コピー履歴を残せるようになると、次は「複数のコピーを順番に貼りたい」「よく使う文章を一発で呼び出したい」という欲が出てくるはずです。
そのあたりは、こちらでまとめています。
RevoClipなら、履歴の悩みもまとめて解決

Clipyのような無料の履歴アプリは、日常のコピペを十分に楽にしてくれます。ただ、使い込んでいくと「件数上限で消えてほしい情報がもう消えている」「消したくないコピーだけ別枠に残したい」という悩みも出てきます。
実は自分も、この「あと一歩」の部分に不便を感じていて、今まさにMac用のクリップボードアプリを開発中です。名前は RevoClip。買い切り・日本語対応で作っています。
RevoClipでは、コピー履歴を自動保存しつつ、消えてほしくない情報だけをフォルダへ分けて恒久的に保管できるようにしています。履歴は履歴、残したいものは残したいもの、という使い分けを1つのアプリの中で完結させる設計です。
まだ開発中で公開はしていませんが、進捗はこのブログでも追って紹介していく予定です。
まとめ。まずは履歴アプリを1つ入れてみる
Macの標準機能だけでは、コピー履歴は残せません。
- 履歴を残したいなら、Clipyのような無料アプリを導入する
- パスワードなど機密情報のコピーには注意する
- 件数上限があることを理解した上で使う
全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
まずは履歴アプリを1つ動かしてみる。それだけで、「あの時のコピー、もう一回見たい」というストレスはかなり減ります。
知ってるか知らないかの差。センスじゃなくて、知識の差です。