生活リズムと勉強との関係を考えたことがあるでしょうか?
みなさんは生活のどのタイミングで勉強をするのでしょうか?人によって勉強する時間やその時間帯って全然違うものだと思います。
今回は、私が『どうすればより集中して取り組むことができるか』、『時間を有効活用することができるのか』をテーマに考えて生活リズムをガラッと変えたことで、勉強が一気に捗るようになったという話をしたいと思います。
ただ、私と同じような生活リズムにしたほうがいい!という記事ではなく、自分の生活リズムを見直すきっかけや1つの例として読んでいただけると嬉しいです。
今までの生活リズムと勉強
私の仕事の時間帯はちょっと変わっていて、午前は8:30から13:00まで、午後は15:00から19:00までと、昼休みが2時間あります。終わるのも19時を超えてしまうので、家に帰ると20時です。
そこからお風呂に入ったり、ごはんを食べたりしているとすぐに22時になってしまい、結局勉強を始められるのが22時以降からになるわけです。
ただ仕事の拘束時間が12時間近くあることもあって、かなり疲労が溜まってしまいます。そのため、夜帰ってきてから勉強しようとしてもなかなか集中して取り組むことができない状況でした。でもそこは気合で頑張っていくしかありませんでした。
とは言っても気合いにも限界があり、眠気のせいで頭が働かなかったり、いつのまにか寝てしまったり、寝ては起きてを繰り返していたりと、勉強になっていない日も多かったです。ですが、そんなこんなで大体2時くらいまでは勉強していました。
朝起きるのは6時なので睡眠時間は4時間です。起きるとダルさはありますが、もう慣れたものだったので特に何を感じることはありませんでした。仕事の時間になれば頭は働いていたので、不具合はなかったと思います。
朝食は食欲があまり湧かないのでコーヒーやほんの少しフルーツグラノーラを食べる程度でしたが、お昼までお腹が空くことはありませんでした。
このように勉強の時間を4時間確保し、仕事に差し支えなく生活をするのが私の生活リズムでした。
この生活リズムの問題点
この生活リズムには大問題がありました。その大問題を抱えた状態で何年も同じ生活を送っていました。大問題は2つあります。1つ目は、『疲れで集中できていない!』2つ目は『夜は無駄な時間を作ってしまう!』ことです。
疲れで集中できない!
これに関わるのは学生でも社会人でも同じことだと思います。朝起きてから夜までは少なくても12時間以上あります。その間に脳は絶え間なく働き続けているのですから疲れないはずがありません。
そんな疲れた頭で物事に集中することはできるでしょうか?細かい文字をみたり、なぜだろうと考えたり、難しい計算式を解くなど、勉強はただでさえ脳への疲労を多大に与える作業なのです。集中できるはずがありません。
だから、疲れた脳が悲鳴をあげて回復しようと眠気を誘うのかもしれません。「もう限界だ!寝かせてくれ!」と言っているのかもしれません。
夜は無駄な時間を作ってしまう!
夜は長いです。使おうと思えば朝まで時間を使うことができますし、やろうと思えば少しに睡眠で学校や仕事に行くこともできます。そんな心の余裕が生まれやすい状況に加えて、夜は誘惑するものが非常に多いので無駄な時間が生まれやすくなっています。
例えばテレビ・漫画・ネットサーフィン・スマホゲーム・YouTube・メールチェック・など挙げだすとキリがないほど多くの誘惑があります。
これらの時間が無駄かどうかは個々によって決まることですが、この時間を勉強に使おうと考えているのならば、明らかに無駄な時間です。
ちょっと疲れたから休憩で漫画を読んだり、スマホをいじったり、YouTubeなどの動画サイトを見始めたりすると、止まらなくなってしまって寝る時間になってしまった。「あぁ、またやってしまった」とうなだれる日々が続いている人も多くいると思います。
紛れもなく私はそのタイプでした。ちょっとだけスマホをいじろうと思っても気付いてみると長時間になっていて、何もせずに寝ることになったり、寝る時間を削ることになります。結局。翌朝眠くて集中できない、なんてこともよくありました。
ですが、そんな無駄な時間を作ってしまった時は決まって「あぁ、やってしまった。もうこうならないようにしよう」と思うものですが、同じことを繰り返す日々が待っています。
なぜ夜は集中できない?
上記で挙げたこと以外にも、夜集中して勉強できない理由は色々あるのだと思います。その中でも私は朝と夜とでは価値観の違いが大きな問題だと考えました。
朝の5分と夜の5分の重要性って全然違うと思いませんか?夜の5分はそんなに気にすることでもない時間ですが、朝の5分はその間にどれほどのことを詰め込めるかに徹底しているように感じます。
朝は出来るだけ無駄が出ないように行動しても、時間がどんどん迫ってくる感じがします。でも、夜は時間に迫られることなく、ゆったりとした時間・行動になっている感じがします。
この違いはやはり、後に物事がさし迫っているかどうかが影響しての事なのだと思います。
朝と夜の大きな違いは、この後何があるか?という事です。朝は仕事や学校に行かなければならず、それは自分で自由に調整することはできません。
そのため限られた時間を効率的に使って、顔を洗って、歯を磨いて、着替えて、朝食を食べてなど、無駄のない行動・分刻みの行動を心がけるようになります。ほとんどの場合、この一連の動作は習慣化されているため、非常にスムーズに事柄が進んでいきます。
夜は寝なければいけないですが、その寝る時間は必ずしも毎日同じではなく自分で自由に調整できます。そのため、時間を効率的に使う必要がなく、マイペースに行動をしても問題が起こることがありません。
そのため、ちょっとスマホを、ちょっと動画を、ちょっと〇〇をと、勉強とは関係のないものに手を出してしまう油断が生まれやすい訳です。つまり夜は習慣性がないので、その時の状況に合わせて行動が起こされているということです。
これらのことから、夜集中できない理由は、『時間に余裕があると思ってしまう』と『習慣化されていない』ということが原因だと考えられます。
生活リズムをどう変えたか?
ではどうすれば集中して勉強に取り込めるようになるのでしょうか?ポイントは先ほど挙げた問題点です。
- 日中の疲れによって脳が働かない
- 無駄な時間を作ってしまう
- 時間に余裕があると思ってしまう
- 習慣化されていない
これらのことが解決しない限り、集中して勉強に取り組むことができないと考えました。ですが、案外とその解決策は簡単でした。
これらの問題点には1つの共通点があります。それはここまで説明してきたように夜に関わっていることです。
- 日中の疲れが溜まった状態で夜を迎えることで、脳を休めなければいけない状態で勉強をしている。
- 誘惑が多い中で勉強しているので、休憩などでその誘惑に触れてしまうと勉強に集中できなくなってしまう。
- 夜は後に迫ったものがなく、時間の余裕があると感じてしまいやすいため、誘惑に負けてしまう。
- 夜は時間に余裕があるので、その日その時の状況や感情に合わせて行動してしまい、生活の一貫性が生まれにくい。
私はこのような夜特有の状況・条件が影響しているのことで、夜は勉強に向いていないと考えました。そこで考えた改善策が『朝方にシフトする』ということです。
勉強に集中できない理由が夜が影響しているのであれば、全て朝にシフトしてしまえば解決するという単純な発想です。
朝型シフトは結構いいものだ!快適だ!
それまでの生活は22時から2時までを勉強の時間としていましたが、単純にそれを逆転させました。つまり、22時から勉強の時間だったものが、22時から睡眠の時間に変え、2時から睡眠の時間だったものを2時から勉強の時間に変えたのです。
ですが、さすがに2時から勉強するというのは抵抗感が強いので、1時間送らせて3時から勉強することにしました。このことで睡眠5時間・勉強3時間と勉強の時間が1時間減ってしまうことになりましたが、とりあえず始めることにしました。
これは大正解でした。
単純にこれを読んだだけでは、「朝の3時から勉強なんて起きれないでしょ?」「日中眠くなってしまうでしょう?」「そんな生活きつすぎでしょ?」と思ってしまいます。私も自分でこれを思いつき実践しようと考えておいて、最初は絶対無理だな、絶対続かないなと思っていました。
ですが、自分でも驚くほどに快適なものでした。
よく考えてみると、朝3時に起きるのですが寝ている時間はいつもより長いわけです。確かに外はくらいですが、寝ている時間がいつもより長くなったことで、スッと起きることができて、「眠くて眠くて仕方ない!」ということはありません。
起きてバリスタでコーヒーを入れいている間に目が覚めます。
朝型シフトのメリットまとめ
では朝方シフトにしたことでよかったことをまとめていきたいと思います。
勉強に集中できるようになった!
勉強に集中できるように朝方シフトを考えましたが、大正解でした。朝方シフトしたことで、夜の4大問題を改善することに成功して、ものすごく集中して勉強できるようになりました。
5時間寝ているので、仕事の疲れはしっかりと取れているので脳はシャキッと活動可能状態です。眠くて集中できないということはなくなり、起きてからまた脳を使っていないので、フル充電状態で勉強に望むことができるようになりました。
睡眠の効果なのか、脳に疲れがない効果なのか。自分でも驚くほどの集中力・情報処理能力が生まれました。このことについては研究で証明されているようで、朝覚醒してからの2時間は認知能力・情報処理能力が向上する結果を得ているようです。
朝というのは後に仕事が待ち受けている状態ですし、そのために準備もしなければいけません。だから起床してから絶対3時間しか勉強ができないという思いが自然と芽生えます。
そのため誘惑に負けている時間が生まれませんし、負けている時間さえありません。
勉強時間は4時間から3時間に短縮されてしまいましたが、これは問題ではありません。すごく集中して勉強できているし、無駄な時間も生まれていないので、5時間くらいの勉強をこなしている実感さえあります。
朝食をしっかり食べるようになった!
朝起きてから3時間勉強するので、しっかりカラダは覚醒している状態になります。それは内臓も同じことのようで、普段起きる時間になった頃にお腹が空いてくるようになりました。
そのため、今までは考えられなかったような量を食べるようになりました。今の状態であれば朝からカツ丼でも牛丼でも食べれるほどカラダも内臓も覚醒しています。
大体の朝食は、栄養補給というイメージをしっかり持って食べるようにしています。
卵や野菜、パンでビタミンや糖分を補給して、足りがちなタンパク質をプロテインで取っています。
仕事に集中できるようになった!
この生活を始める頃は日中眠くなってしまうのかなと心配していたのですが、結果は真逆で集中して望めるようになりました。
起きてから数時間経過している影響もあるでしょうし、朝食をしっかり摂るようにしているので脳やカラダへの栄養が満ち溢れているからなのでしょうか?理由は定かではありませんが、とにかく集中して仕事ができています。
朝出勤した時も体はシャキッとしていて、誰よりも元気です。
なぜかその元気は昼まで持続するというよりも、どんどんエネルギーが満ち溢れてくる感じさえします。そのため昼休みに向けてどんどん元気になっていくのです。
昼の使い方を考えるようになった!
私の仕事は昼休みが2時間あります。そのため、この時間を有効活用しない手はありません。どれだけ昼を有効活用するかがこの生活のポイントでもあります。
昼にやることは、昼食を食べること、昼寝すること、スケジュールチェックや明日の計画を立てることです。
元気な状態が続いていますが、昼休みの頃にはさすがに少し疲労があるようにも感じてきます。そこで、昼寝をするようにしています。でも17分です。
時間にこだわりがあるわけではないのですが、タイマーをかけて色々試した結果、17分が一番スッキリする時間でした。
昼寝から目覚めるとそこから、スケジュールチェックや次の日の予定を立てるようにしています。
明日は何の勉強をするのか?今週予定は入っていないか?など日常の雑務的な部分を行なっています。夜にやると誘惑に負けてしまって「明日やろう」「あとでやろう」で結局やらずじまいになってしまう恐れがあるので、余裕があって誘惑の少ない昼休みにやるようにしています。
夜の使い方がシンプルになった!
夜の使い方は非常にシンプルです。とにかく寝るための準備を早く進めること!
何と言っても10時までには寝ないと十分な睡眠時間を確保することができないので、とにかく早く寝るために何をしなければいけないかを考えるようになりました。
夕飯・お風呂を済ませて、あとは寝るまで好きなことをするようにしています。
まとめ
朝方シフトは物凄く大変なようで、とても快適な生活リズムです。
勉強にも集中できるし、仕事にも集中できる。
朝食を摂るようになったことで、栄養も十分に補給できるようになります。
この生活リズムになってとても充実しています。
みなさんも一度生活リズムを見直してみると面白い発見があるかもしれません。