タレントの武田真治さんがオススメしている筋肉ダイエット。みなさんはもうご存じですか?
昨今のテレビ業界では、何を食べたら痩せる・これを一緒に食べれば太らないなど楽して痩せる方法について取り上げることが多くなってきました。
たしかに、辛い思いをせずに痩せることができるのであれば、誰もが挑戦したくなりますよね。視聴者の心理をうまく利用いているようにも感じます。
視聴率もバンバン上がっていくんでしょうけど、正直飽き飽きしてきます。
なぜ筋肉ダイエットが話題沸騰?
そんな中、最近になって武田真治さんが筋肉ダイエットを考案して、テレビでも結果を出しているということで話題沸騰しています。
とは言っても、内容や理論は従来のダイエットで重要とされていること。運動指導する方やトレーナーからしたら、「いやいや、そんな当たり前のことを堂々と言われても・・・」といった内容です。
RIZAPもこの理論を使って減量をサポートしていますよね。でも視聴者にとっては当たり前のことではなく、新鮮な情報だったよう。
さらにはテレビ番組でダイエット成功という付加価値を得たこともあいまって、一気に話題沸騰したというわけです。
さすがテレビの力。
YouTubeの力がいくら大きくなったとはいえ、まだまだテレビの影響力は強烈です。
筋肉リズム体操に視聴者釘づけ!でもちょっと待って・・・
もう一つ武田真治の筋肉ダイエットが話題沸騰した理由があります。それが、武田真治の筋肉リズム体操の存在。
1分ちょっとの体操を1日2セット行うと、ジョギング30分ほどのカロリー消費が見込めるとのこと。短時間で筋肉を鍛えることで1日の代謝が上がって、痩せる体に!とのことです。
短時間で消費カロリー大!
魅力的ですよね。でも、ちょっと気になってしまう点があるんです。
体操のときには〇〇筋を鍛えている・使っていると紹介していますが、実際その動きを見ると、そこまでシッカリ使える動きではないんですよね。
スピードも早すぎるので、シッカリ筋肉に収縮を入れる暇がない。これだと筋肉に刺激が入らず代謝も思ったようにあげることはできなくなってしまいます。
こういった体操ではシッカリと筋肉が使えるように、1つ1つの動作を大きな動きで行うことが重要。でも、紹介している本人でさえ動きが小さくなっているように、筋肉にシッカリ効かせることが出来ない体操はダイエット効果がそこまで見込めないかな・・・、と感じます。
たしかに、実際試してみれば動いた感はありますが、筋肉が疲労している感はありません。息は上がっても筋肉に力が入らないということはありません。ラジオ体操を真面目にシッカリやったときと同じような感じです。
ちょっと気になるのが、SNSで痩せたという報告が未だに上がっていないということでしょうか・・・。
ダイエット体操というよりも健康体操!?
でも、決して悪い運動ではないです。この体操は肩こりや腰痛といった、現代人を悩ませる症状に効果がありそうだからです。
筋肉増強や代謝アップ効果は置いておいたとして、日常生活ではあまり使うことのない筋肉を積極的に使う体操であることは間違いないので、そういった面では非常にオススメできるかも。
普段使わない筋肉を使うことで血管や筋肉血管の循環が増してくれます。するとコリの原因である老廃物質を洗浄してくれ、肩こりや腰痛の改善が期待できるわけ。
しかも、筋肉というのは使ってあげることで神経が活性化され、筋肉に力を入れやすくなるので、より楽に生活を送ることができる効果も期待できます。
立つ・座る・歩くといった日常の動作は筋肉を絶対使います。だからこそ体操によって神経を活性化状態に維持することができれば、より生活を楽に行えるようになって健康的な体を保つことに繋がることでしょう。
ロコモの若年化が進んでいるからこそ
みなさんはロコモってご存じですか?正式にはロコモティブシンドロームと言います。
これは高齢者の方によく使われるもので、活動性の低下によって筋肉や骨が弱くなってしまうことによって「立つ」「歩く」といった基本的な動作機能が低下しまうことを指します。
ロコモになると何が怖いかというと、転倒のリスクが高まるということや骨折のリスクが高まるということです。
そして、もっとも恐るべきは『寝たきり』になってしまうということ。寝たきりになってしまうと、介護が必要になって家族に負担がかかります。施設に入居するにしても大金が必要になります。
本人だけでなく周りにも大きく影響してしまうからこそ非常に怖いロコモ。でも、このロコモがどんどんと若年化しているという事実があるのです!
◯昔に比べてPCやタブレット・スマホとIT分野が著しい発展を遂げていることで、デスクワークが増えている。そのため、体を動かす機会が減っている。
◯デスクワークなど室内の仕事が増えたことで日光に当たらなくなった。日光に当たることでカルシウムの吸収を助けるビタミンDを得ることができるが、それが損なわれると骨粗鬆症リスクがアップする。
◯こどもの遊び場が減っている。遊ぶ場所としては学校の校庭や公園といった限られたスペースでしか遊べなくなってしまった。自然も減っているため山・川・林などで遊べる環境のこどもも少ない。つまり昔に比べて筋肉を使う遊びが出来なくなってしまっている。
◯ゲームがみんなの遊びになってしまっている。携帯ゲームやスマホの発達によって外に遊びに行ってもみんなでゲームができてしまう時代。 遊びが画面の中の キャラクター同士で行うものになってしまい、筋肉が使われなくなってしまっている。
◯大人がこどもの遊びを制限してしまっている。例えば、子どもが木登りしていると「危ないから降りなさい」、公園でサッカーをしていると「周りの子どもが 危ないからやめなさい」など、大人が子どもの遊びに制限をかけてしまい、積極的な体を使った遊びが出来なくなってしまっている。
事実、ボール遊びを禁止する公園が増えている。
これが日本における現実問題です!現代人は体を動かすことから遠ざかる一方で、ロコモは近づいて来ているのです。
このことを踏まえると、筋肉リズム体操は現代人にピッタリの体操なのではないでしょうか。
簡単ですし、短時間で済みます。エクササイズをしよう!と思っても、いざ本格的にやると意気込みしてしまいますし、全身満遍なく筋肉を使うことができる体操ですので、ちょうどいい感じがします。
これからの日本には、ラジオ体操と筋肉リズム体操による若年者・高齢者のロコモを予防がオススメです!
まとめ
今回、武田真治さんの筋肉ダイエット・筋肉リズム体操について触れていきましたが、ダイエットという観点では少し疑問が残るものを感じました。
ですが、健康増進を目的に考えれば、腕・体幹・足とそれぞれの筋肉を満遍なく使うことができて、身体を活性化させる効果が期待できるので、非常に有効なのではないかと感じました。
健康目的で実践してみて、ついでにダイエット効果もあればいいな!!というくらいがいいと思います!
決して無駄にはならない体操なので、ぜひ挑戦してみてください!